10月10日放送の「激レアさんを連れてきた。」は、TAKESHI(金田武志)さんの映画のような壮大なストーリーでした!
『中古で買ったギターが実は伝説のギターだった人』というTAKESHIさん。相思相愛だと思っていた大切なビンテージギター・グレッチ6120をやがて手放すことになりますが、そのワケとは!?
TAKESHI(金田武志) 生年月日: 1975年9月21日 出身地: 愛媛県 血液型: AB型 職業: 作詞家・作曲家・編曲家 事務所: ビィー・ウィン
高校卒業後に愛媛より上京、デビューしたバンドの楽曲が音楽関係者の目に止まり、嵐の両A面2ndシングル「HORIZON」で作詞家デビュー。
引用:Wikipedia
その後、作詞家・作曲家・アレンジャーとしてTOKIO、嵐、タッキー&翼、関ジャニ∞、加藤和樹など数々のアーティストに楽曲を提供。
2016年に韓国での音楽プロデュースが認められ「大韓民国文化芸能賞」を受賞。
バンドでは「TAKESHI&ketchup stampers」、ソロでは「TAKESHI et Rendez-vous」としてLIVEを中心に活動。
今回の激レアさんは、我が子のように大切に使っていたギターが実は世界的ギタリストが45年前に無くした伝説のギターだったため壮大なストーリーに巻き込まれた人、というもの。
TAKESHIさんとグレッチの出会いは2014年。
グレッチのビンテージが欲しいと思っていたある日、行きつけの代官山のお店で出会います。そのギターは1957年製のグレッチ6120。
店員さんが言うには「アメリカ・ダラスで買い付けてきた」とのこと。試しに弾いてみると・・こんな音聴いたことない!こいつは俺と出会うために生まれてきたんだ!!と、購入を即決。
グレッチもたくさん弾いてきたけど、このグレッチは抱えた瞬間の経験値が俺より上だな、と感じたそう。メロディーを作ってると同時に歌詞もできてるぐらいの魔法のギターだと。それからは毎晩一緒に寝るほど大事にしていたといいます。
その衝撃の出会いから6年がたったある日、曲が溢れるように出てくるというそのグレッチと共に活動の幅を広げていたTAKESHIさんのもとに1本の電話が。
「あのー、そのグレッチ、ランディが45年くらい探してたものなんですけど、1度お話しできませんか?」(ランディさんの息子のお嫁さんは日本人!なのでその方からの連絡だったのでしょうか?)
そう言われたTAKESHIさんは、(ランディって誰だよ?完全に新手の詐欺で、悪い奴いるな)と思ったそう。
グレッチの持ち主だったというランディとは、いったい誰なのか!?
その人は、なんと1960~70年代に活躍したバンドThe Guess Who(ゲス・フー)のギタリスト、ランディ・バックマンさんだったのです!!
ランディさんは1943年9月27日生まれ、2022年10月現在79歳のカナダのレジェンドギタリスト。
元ビートルズのリンゴ・スターが結成するリンゴ・スター ヒズ・オール・スターズの一員として1995年に日本武道館でライブをされたこともある世界的に著名な方なのです。
ランディ・バックマンさんがとても大事にしていたという1957年製のギター、グレッチ6120。
そのギターから目を離すときにはチェーンでドアノブに括り付けて管理していたといいますが、1977年、カナダのホテルで盗難にあってしまいます!
(機材管理係がチェーンをし忘れたという説があるそうです)
グレッチが無くなった時の心境についてランディさんは、
「心を打ち砕かれたよ。16歳の時にアルバイトを4つ掛け持ち(家事手伝い・ベビーシッター・新聞配達・洗車)して購入した初めてのギターだったんだ。そして俺を成功に導いてくれたギターでもある。
俺はこのギターに恋をしていたんだ。朝起きて弾いて、ご飯を食べて弾いて、その手に抱えて毎晩一緒にベッドでも寝ていたんだ。無くなった時はショックで気を失いそうだったよ。」と語っています。
そして、ランディさんの、執念のグレッチ探しが始まります!!
どうしてもグレッチを取り戻したいランディさん、協力を呼びかけた人物たちが半端なかった!!
エアロスミス、ボン・ジョヴィ、元ビートルズのリンゴ・スターにQueenのブライアン・メイ!!
グレッチが見つかることはなかったため、似たようなグレッチを380本購入したというランディさん!しかしながらその音に巡りあえることはなかったそう・・・。
TAKESHIさん曰く、「あの頃のギターは個体差があって、同じ型でも音が違うし同じギターはない」のだとか。
どのような経緯で日本にやってきたのかはわかりませんが、TAKESHIさんが東京の楽器店で正規に入手したグレッチ。
時は流れて、2020年にTAKESHIさんがライブ配信したYouTubeがきっかけで発見されることに!!
上の画像がそのときのもの。
ランディのギター使ってるやつがいる!と大人になっても探していた当時のギターキッズから、その一報がランディさんの耳に届きます。
木目の小さなシミで特定したそうですが、SNS時代にその執念がいきついたのですね!!
ランディさんのその時の心境はというと、
「タケシがギターを弾いている写真がファンから送られてきたんだ。一目でわかったよ。俺のギターだ!信じられなかったよ。
すぐ日本に行って再会したかったけどコロナの影響で行けなかったんだ。それから頭の中は毎日グレッチの事ばかりさ。本当に奇跡だと思ったよ。」と感無量な様子。
探していたとても大事なギターが45年ぶりに出てきたのだから当然ですよね!!
何回かやりとりするうちに、自身で検索もして、これは間違いなく本物なんだと思ったTAKESHIさん。当のランディさんとビデオ通話をする流れに。
「俺が大事にしていたギターだから大切に使ってくれ、今後も頑張れよ」という言葉を予想していたTAKESHIさんですが・・。
「昔フラれた彼女に会うような気分だよ」と和やかに始まったビデオ通話、ギターを見てワオ!と驚き手を叩くランディさん。シミをしっかり確認後、出た言葉は・・
「同じ1957年製のグレッチと交換してくれないか?」
途端に表情が曇るTAKESHIさん・・。だいぶごねた?そうですが、この流れでは返すしかない、とついに返却を決めます。(涙)
グレッチはどう思ってるんだろうね?と若林さん。(笑)
TAKESHIさんはなんと、グレッチに問いかけていました!
グレッチからの答えは!?
「私を手放すことで新たな道が開けるだろう。その道を歩いていきなさい。私はランディの元に帰ります。」・・。
若林さんの一言「STAND BY ME ドラえもんじゃん!」で、スタジオ笑。
2022年7月1日。TAKESHIさん、グレッチとのお別れの「交換会&コンサート」が東京青山のカナダ大使館で行われました。
TAKESHIさんは自身が作曲したTOKIOの花歌などの楽曲をこのグレッチを使って披露。
ランディさんはグレッチ6120を入手した19歳の頃のいきさつやこのギターでいくつもの名曲を生み出したこと、1977年の盗難後に発見のためにどれだけ手を尽くしたかなどの思いを語ったそうです。
衝撃のグレッチとの出会いから8年後、断腸の思いで愛するギターとお別れしたTAKESHIさん。
ギターが特定されることになったシミを隠してなんとか逃げきれないかとか、あのビッグネームたちに会うことはないけど嫌われたくないとか(笑)冗談交じりで言ってましたが、いい方ですよね!
このグレッチをめぐる壮大な物語は映画「Lost and Found」としてカナダで制作中だそうです。
スタジオゲストのヒコロヒーさんも「タケシ、バリええ歌詞書くやん!」と言ってましたが、TAKESHIさんには今後も素敵な楽曲を生み出してもらいたいですね!!