映画『クレイマー、クレイマー』は、親子の絆、夫婦の愛とは何かを考えさせられる名作ですよね。
出演していた可愛い子役ジャスティン・ヘンリーの現在や、親子でフレンチトーストを焼く有名なシーン、また父親、母親役の有名俳優についても調べてみました。
ジャスティン・ヘンリー (Justin Henry) 生年月日:1971年5月25日 出生地:アメリカ合衆国ニューヨーク州ライ
1979年、ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープが夫婦役で共演した映画『クレイマー、クレイマー』でデビューしたジャスティン・ヘンリーは現在53歳。
この時とても幼い印象を受けたのですが、7歳の設定のビリーくん同様に7~8歳位だったようです。
日本語版の気になる吹き替え声優は、1968年12月5日生まれの渕崎ゆり子さん。
吹き替え版の初放送時、渕崎さんは17歳。
両親の不仲で複雑な心境の少年、ビリー・クレイマーの声を10代にして見事に演じられました。
代表作はアニメ『サクラ大戦』の李紅蘭や、『爆走兄弟レッツ&ゴー‼』の星馬烈など多数。
右側の画像は最近のジャスティン・ヘンリーですが、髭を生やされていて貫禄がありますね。
けれども笑みをたたえる瞳に注目してみると、幼い頃とあまり変わっていない感じも受けます。
子役であったにもかかわらず高い評価を得て、1980年のゴールデン・グローブ賞の助演男優部門とアカデミー助演男優賞にノミネートされたジャスティンさん。
当時の史上最年少でのノミネートで受賞には至らなかったものの、1981年のヤング・アーティスト・アワードの子役部門で最優秀賞を受賞。
その後もテレビドラマや映画に出演するも途中で学業を優先させ、俳優活動を一旦休止。
ニューヨークにあるSkidmore Collegeへ進学し、1993年に心理学の学士を取得して卒業。
現在はデジタルマーケティングなどのビジネスで成功するかたわら、テレビドラマや映画で俳優としての活動も続けています。
よくある有名子役がドラッグで破滅… みたいなパターンではなくてよかったです。
家を出ていってしまう母親・ジョアンナ役は若き日のメリル・ストリープ。
1949年6月22日生まれの彼女は現在75歳。なのでこの映画の撮影時は30歳くらいですね。
仕事一筋のテッド(ダスティン・ホフマン)に愛想を尽かし突然 家を出てしまうジョアンナ。
この映画を初めて見た30数年前はあまりの唐突さに(え?なんで…) と理解が追いつきませんでした。
子育てを経験した今はわからなくもないのですが、あんな可愛いビリーくんを置いて出ては行けない!などと身もふたもないことを思ってしまいます。
1937年8月8日生まれのダスティン・ホフマンは現在87歳!
映画制作時は42歳。妻役のメリル・ストリープより一回り上だったとは…。
本作品では最初と最後あたりにフレンチトーストを焼く印象的なシーンがありますよね。
息子の好物のフレンチトーストが上手く焼けずに慌てまくる姿。
今でいうワンオペ育児の逆バージョン?になってしまいてんてこまいです。
妻に出ていかれたテッド(ダスティン・ホフマン)は、仕事と慣れない家事の両立を余儀なくさせられ奮闘していきます。
こちらは終盤、慣れた感じで淡々とフレンチトーストを作っていく親子の姿。
突如、元妻ジョアンナが養育権を訴え出たため、失業者となっていたテッドにとって裁判は不利な形で進み、やがて彼が息子と過ごす最後の朝。
料理のみならず息子との関係もうまく作れるようになった中、阿吽の呼吸で一緒にフレンチトーストを焼いていきます。
この最初と最後の対照的なシーン、父と子の絆の象徴のような気がしてなりません。
2人の無言のアイコンタクトがまた切ないのです(涙)
古い映画なのでラストがどうなるのか忘れてしまった方、またご存知ない方はぜひご覧になってくださいね‼
この映画の監督を務め、脚本も担当したロバート・ベントン氏(92歳)が2025年5月11日、ニューヨークの自宅で死去されたということです。
1932年南部テキサス州生まれ。コロンビア大などで学んだ後、雑誌の編集担当として勤務。
同僚だった故デービッド・ニューマン氏と共同脚本を手がけた映画「俺たちに明日はない」(67年)が世界的な大ヒット。
「クレイマー、クレイマー」(79年)ではアカデミー賞の作品賞、監督賞など5部門を受賞されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。